ハワイのティキ（Kiʻi）
ティキ（Kiʻi）の起源と意味
ポリネシア文化に由来する神聖なシンボル
ハワイのティキ（Kiʻi）は、ポリネシア文化に由来する神聖なシンボルです。ポリネシアの神話では、ティキは最初の人間を象徴し、ハワイでは自然と人間、天空と大地をつなぐ存在として崇められてきました。伝説によると、創造の神カネ（Kāne）が最初のティキを粘土から作り、その目を開くことで命を吹き込んだとされています。ティキはハワイの主要な神々を表現し、カネは光と生命、クー（Kū）は戦争、ロノ（Lono）は豊穣と平和、カナロア（Kanaloa）は海を司ります。
ティキの役割と象徴性
神聖な場所を守る守護者
古代ハワイでは、ティキ像は神聖な場所（ヘイアウ）を守るために設置され、悪霊を追い払い、幸運や保護をもたらすと信じられていました。高位の部族員が彫ったティキは特に神聖で、宗教儀式に使用されました。ティキの表情やポーズには意味があり、例えば口を開いたクー像は敵を飲み込む姿を表し、穏やかな表情のロノ像は平和を象徴します。
ティキクッション